2017年09月06日

『ホリデイ・イン 松竹ブロードウェイシネマ』お薦め映画

★★★★ 2017年製作 米 (122 min)
【出演者】
ブライス・ピンカム
コービン・ブルー(ハイスクール・ミュージカル ザ・ムービー)
ローラ・リー・ゲイヤー、ミーガン・ローレンス、ダニー・ルティリアーノ、ミーガン・シコラ、モーガン・ガオ
【あらすじ】ニューヨークのナイトクラブの舞台に立っていたジム、ライラ、テッドの3人組。 ジムは恋人ライラと別れ、コネティカット州の農場で暮らし始めるが、借金だらけに。 歌って踊れる地元の女性リンダと恋に落ちたジムは、農場をホテルに改築し、祝日だけショーを開催しようと思いつく…。 ブロードウェイ・ミュージカルの舞台収録。 ≪愛に生きるか夢に生きるかこの物語で決めて下さい≫
音楽・作詞:アーヴィング・バーリン
演出・脚本:ゴードン・グリーンバーグ
脚本:チャド・ホッジ

『ホリデイ・イン 松竹ブロードウェイシネマ』象のロケット
『ホリデイ・イン 松竹ブロードウェイシネマ』作品を観た感想TB

画像Copyright:(C)BroadwayHD/Joan Marcus Photography/松竹 All rights reserved.

holidayinn1.jpg 【解説と感想】先日、ニューヨークの新作ブロードウェイ・ミュージカルを映画用に撮影し松竹系映画館で公開する「松竹ブロードウェイシネマ ホリデイ・イン」の試写会へ行ってきた。ニューヨークへ行かずとも日本の映画館で日本語字幕付きで見られるなんて、お得で有難いことこの上ない。是非シリーズ化して欲しいものだと思う。ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場(MET=メト)の最新公演を映画館で楽しむ「METライブビューイング」も毎回楽しみに見ているので、期待は大きい。

本作は、1942年製作のビング・クロスビーとフレッド・アステアが主演のミュージカル映画『スイング・ホテル(原題:ホリデイ・イン)』を舞台化したものだという。しかし、私は1942年版を観ていなかったので、「ホリデイ・イン」の試写の後、「スイング・ホテル」を鑑賞した。

主演のベテラン男優2人の渋さと粋を感じるモノクロのオリジナル「スイング・ホテル」に比べると、舞台版「ホリデイ・イン」(もちろんカラー)はコミカルで若さと活気がある。歌、踊りはどちらもハイレベル。どちらがいいのかはそれぞれだろうが、私は舞台版の歌とダンスの方が好きだった。
 
holidayinn3.jpg 恋人ライラ(ミーガン・シコラ)、親友テッド(コービン・ブルー)と共にナイトクラブの舞台に立っていたジム(ブライス・ピンカム)。彼はライラと別れ郊外の農場で暮らし始めるが、借金はあるし退屈で寂しい。 地元の女性リンダ(ローラ・リー・ゲイヤー)と恋に落ちたジムは、農場をホテルに改築し祝日だけショーを開催しようと思いつく。そこへ、親友テッドがやって来て、リンダの歌とダンスの才能に目をつけるという物語。

個性的な声の家政婦ルイーズ(ミーガン・ローレンス)が笑わせてくれて、かなりの活躍をすることや、あまりにも有名な劇中歌「ホワイト・クリスマス」をリンダが泣きながら歌うシーンなど、オリジナルとは少し異なるストーリーの運びだが、その変更は成功していると思う。面白かった!

劇場に芝居を見に行くと、S席でも細かいところが分かりにくい時もある。オペラグラスを使うと舞台全体が見えない(メガネ型オペラグラスを買おうと思うが、迷って選びきれない!)。ところがスクリーンだと、11台を超えるカメラで撮影したというだけに、ここぞという場面がアップになり表情もはっきりわかるから、気が散ることなくストーリーに感情移入できる。「ホリデイ・イン」で行われるショーは華やかで、最前列で舞台を見ているという満足感と臨場感がある。

普段はニューヨークの舞台に出演している歌手やダンサーを、彼らが休日の祝日だけ郊外(車で1〜2時間ほどだろうか)の劇場「ホリデイ・イン」へ連れて来るなんて、今どきのアイデア隙間ビジネスのようだ。愛と夢と生活を両立させるにはどうすればいいのかというテーマにも、1942年当時より今の方が、共感できる男性は多いのではないだろうか。自分が何を求めているのかに気づかない登場人物たちが、本当の幸せを見つけるブロードウェイの華麗なラブコメディ・ミュージカル。お薦め作品だ。

(象のロケット 映画・ビデオ部 並木)

 
 
posted by 象のロケット at 20:48| 超お薦め映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする