2015年06月02日

『海街diary』お薦め映画

★★★★★ 2015年製作 日 (126 min)
【監督】是枝裕和(誰も知らない、花よりもなほ、ワンダフルライフ、幻の光)
【出演者】
綾瀬はるか(おっぱいバレー、映画 ひみつのアッコちゃん、八重の桜 NHK大河ドラマ、万能鑑定士Q モナ・リザの瞳)
長澤まさみ(世界の中心で、愛をさけぶ、タッチ、そのときは彼によろしく、潔く柔く(きよくやわく))
夏帆(天然コケッコー、うた魂♪、きな子 見習い警察犬の物語、小さき勇者たち 〜ガメラ〜)
広瀬すず、大竹しのぶ、堤真一、加瀬亮
【あらすじ】鎌倉に住む三姉妹(長女・幸、次女・佳乃、三女・千佳)のもとに、父の訃報が届く。 15年前に父は家族を捨て、その後、彼女たちの母は再婚して家を去って行った。 父の葬儀で、三姉妹は腹違いの妹すずと出会う。 三姉妹の父を奪ったすずの母は既に他界しており、中学生のすずは、父の3度目の妻である義母と暮らしていた。 幸はすずに、鎌倉で一緒に暮らさないかと声をかける…。 ヒューマンドラマ。
原作:吉田秋生

『海街diary』象のロケット
『海街diary』作品を観た感想TB

画像(C)2015吉田秋生・小学館/フジテレビジョン 小学館 東宝 ギャガ

umimachi1.jpg 【解説と感想】「海街Dairy」は、鎌倉の古くて広い一軒家で暮らす四姉妹の物語。看護師の長女・幸(綾瀬はるか)、銀行員の次女・佳乃(長澤まさみ)、スポーツ店勤務の三女・千佳(夏帆)の父親は、15年前に女を作り家を出て行った。浮気相手はすずという娘を産んだが病死し、父は3回目の結婚をした後に病死した。それを機に、中学生の四女すず(広瀬すず)は、義母と暮らす家を出て、腹違いの姉3人と暮らすことになった。一方、三姉妹の母・都(大竹しのぶ)は、父が家を出た後すぐ、幼い娘たちを祖母に託し、再婚して家を出てしまっている。

他にも大叔母(樹木希林)、食堂店主(風吹ジュン)など、様々な年代の女性たちが登場する。彼女らと男性(堤真一、坂口健太郎、加瀬亮、池田貴史、鈴木亮平、前田旺志郎、リリー・フランキー)との関係はどれもアッサリしていて、大きなトラブルも、極悪人も登場しない。

上の三姉妹は、ずっと鎌倉で暮らしてきた。すずも東北の海辺の町で育った。彼女たちは大らかで、小さなことにこだわらない。ずっと同じ顔ぶれの地元の人たちとの関係も良好。観光地ではない美しい海辺の街・鎌倉の魅力があふれている。住んでみたいと感じる方も多いだろう。海を見るとホッとする、昭和のような暮らし方が懐かしい、街の風景で心が和む、心地よい映像だ。

umimachi2.jpg 女同士だから男の話も平気でするし、余計な口も出す。ぶつかりながらワイワイ楽しくやっている、みな、いい子たちだ。なぜいい子なのかというと、大人の勝手な都合によって環境が変わるという体験をしたからである。それでグレる子もいれば、逆にしっかりし過ぎてしまう子もいる。ちょっと年寄りくさいところがあるのも、ついつい相手を気遣ってしまうのも、そのせいだ。四姉妹は“大人の事情”を理解し、誰のことも恨んでいない。そして、自分たちの力で親不在の“家庭”をしっかり築き上げた。自分では、それが特別なことだと気付いてはいないだろう。

umimachi3.jpg 若い女性中心のホームドラマは新鮮だ。しっかり者の幸、男運の悪い佳乃、マイペースな千佳、サッカーが得意なすず、それぞれが魅力的で、彼女たちの姉妹ゲンカも、恋も、普通っぽいファッションも見ていて楽しい。特に、年の離れた腹違いの姉たちと暮らすことになった葛藤を全身で表現する、広瀬すずの演技が印象的だ。何よりカワイイ!

血縁は切っても切れないほど強いが、家族が同じ形態で暮らせる期間は短い。近い将来、誰かが家を出る日までしか、この女子寮のような暮らしは続かない。だが、姉妹の温かい関係は、きっとずっと続いていくだろう。若い女性の悩みや葛藤を描いた、爽やかな家族の物語。お薦め作品だ。

(象のロケット 映画・ビデオ部 並木)


 
posted by 象のロケット at 11:19| Comment(1) | TrackBack(8) | 超お薦め映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
TBありがとうございました。
今作は、3姉妹+4姉妹のそれぞれに上手くスポットを当てながら、周りに人たちとの温かいやり取りに、心癒されるお話でした。
原作もいつか読みたいと思っています。
可能でしたらこちらからもTBお願いします。
Posted by atts1964 at 2015年11月10日 08:00
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