【監督】キリアン・リートホーフ
【出演者】
ディーター・ハラーフォルデン
ターチャ・サイブト
ハイケ・マカッシュ(ラブ・アクチュアリー)
フレデリック・ラウ、カトリーン・ザース、カタリーナ・ローレンツ、オットー・メリース
【あらすじ】1956年、メルボルン・オリンピックのマラソン競技で金メダルを獲得した、西ドイツ出身のパウル・アヴァホフ。 彼はのんびり隠居生活を送っていたが、妻マーゴが病弱なため、夫婦で老人ホームへ入居することに。 しかし、人形制作や合唱といったレクリエーションは性に合わない。 一念発起した彼はベルリン・マラソンに出場すると宣言し、トレーニングを開始する…。 ヒューマンドラマ。 ≪人生に、引退はありません。≫
ドイツ映画賞最優秀主演男優賞
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画像(C)2013 Neue Schonhauser Filmproduktion, Universum Film, ARRI Film & TV All rights reserved.

私は、老人には概ね、(1)年寄り扱いされたくない人(ワガママで周りをハラハラさせる)と、(2)年相応の対応ができる人(冷静で付き合いやすいが、本人は葛藤している)と、(3)早くから妙に老け込んでいる人(長老として尊重しないと機嫌を損ねる)、(4)病気や身体障害がある人(看護・介護や支援が必要)、(5)認知症の人(看護・介護や支援が必要)の、5種類のタイプがあると感じている。パウルは(1)で、マーゴは(2)+(4)である。
老人施設では、まるで幼稚園か小学生向けのようなレクリエーションが行われることもある。それを受け入れられるのは(2)の熟慮型大人老人か、(5)の子どもに帰りつつある老人だ。中には憮然としている人もいる。どうやって長い一日を退屈せず安全に過ごすか、施設側も入居者たちも葛藤の連続だろう。私もあなたも、いつかは老人になる。合唱や人形作りなど、楽しめそうな気もするが、少なくともパウロはダメだった!



仕事を持つパウロの一人娘ビルギット(ハイケ・マカッシュ)の悩み、老人ホームスタッフの立場、入居者たちの思い、パウロとマーゴ夫婦の関係など、日本とあまり変わりない老人問題が提示されているが、ユーモアたっぷりで明るい。生きる勇気と希望を与えてくれる前向きヒューマンドラマ。お薦め作品だ。
(象のロケット 映画・ビデオ部 並木)
親のことと自分の老後も重なって
見応えあるいい作品でした。
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