2014年06月30日

『ダイバージェント』お薦め映画

★★★★ 2014年製作 米 (139 min)
【監督】ニール・バーガー(幻影師アイゼンハイム)
【出演者】シャイリーン・ウッドリー(ファミリー・ツリー)
テオ・ジェームズ(アンダーワールド 覚醒)
アシュレイ・ジャッド(ツイステッド、ダブル・ジョパディー、あなたのために、五線譜のラブレター)
マギー・Q、ケイト・ウィンスレット、ジェイ・コートニー、ゾーイ・イザベラ・クラヴィッツ
【あらすじ】近未来。 世界の安定を保つため、全人類は≪選択の儀式≫という適正テストで振り分けられ、5つの共同体のいずれかに生涯所属することを義務付けられていた。 それは【無欲】、【平和】、【高潔】、【勇敢】、【博学】の5つ。 しかし、【無欲】の家庭で育った少女ベアトリスは、そのいずれにも適合しない“異端者(ダイバージェント)”だった。 彼女は検査結果を隠して【勇敢】に加入するのだが…。 SFアクション。

『ダイバージェント』象のロケット
『ダイバージェント』作品を観た感想TB

画像(C)2014 Summit Entertainmet, LLC. All rights reserved.

DIVERGENT1.jpg 【解説と感想】本作の舞台は、最終戦争から100年後の近未来。いつどんな戦争が起こったのかは不明だが、とにかくもう戦争を繰り返したくないと思った人類は、新たな社会体制を作り上げた。思春期に受ける性格診断テストで、人類を【無欲】【平和】【高潔】【勇敢】【博学】という5つの共同体に振り分ける。彼らはそこで結婚し、一生をその共同体で過ごす。生まれた子どもたちは、時期が来たら適性テストを受けて振り分けられる…の繰り返し。

共同体は性格と適正で分けられているから、共同体内の者たちは気が合うし、仕事も自分に合っているはずの職業に就くことができる。だから社会に対して大きな不満は抱かない。何となく、理想的だが現実にはあり得ない社会主義国のようだ。

主人公のベアトリス(シャイリーン・ウッドリー)は、政権を担当している【無欲】の共同体で育ったが、実は5つの分類からはみ出してしまう【異端者(ダイバージェント)】だった。ダイバージェントは未知の特殊能力を持つ危険分子。どこの共同体にも入れず、ホームレスのような暮らしを余儀なくされ、しかも密かに殺されてしまうという。

DIVERGENT2.jpg ベアトリスは女性検査官(マギー・Q)の計らいで検査結果を隠し、生まれた共同体を捨て、【勇敢】の共同体で生きることを決める。修道女のような【無欲】の生活にウンザリしていた彼女は、【勇気】の活動的な生活に憧れを抱いていた。まるで、親元で就職しろと言う田舎の両親を振り切り、憧れの都会へ出て行く女の子のようだ。

彼女は環境や意識の違いに驚きながらも、クリスティーナ(ゾーイ・クラヴィッツ)ら新しい仲間と友情を育み、教官エリック(ジェイ・コートニー)、フォー(テオ・ジェームズ)のスパルタ研修に耐え、初めての恋をするなど、青春を謳歌するのである。母親(アシュレイ・ジャッド)はそんな娘を心配し、時には会いにやってくる。無我夢中で頑張っているうちは分からなかったが、やがて彼女は、自分の所属先や、社会そのものの矛盾に気づき始める。兄ケイレブ(アンセル・エルゴート)が所属する【博学】の幹部ジェニーン(ケイト・ウィンスレット)は、いかにも胡散臭そうなインテリである。

DIVERGENT3.jpg 軍事・警察機能を持つ【勇敢】の研修は、厳しいを通り越してイジメに近い壮絶な内容だ。毎日の成績順位が貼り出され、脱落者にはダイバージェントのような無所属のホームレス生活が待っているから、足の引っ張り合いも日常茶飯事。いやー、まるで現代のブラック企業のようではないか。早々に脱落者候補になってしまったベアトリスが、いったいどんな能力を秘めているのかは謎だ。

DIVERGENT4.JPG 最初は近未来の管理社会下でのスポ根青春ドラマといった感じだが、巨大な陰謀が次第に若者たちの夢に影を落としてゆく。過去の歴史を十分すぎるほど学び、科学が恐るべき進歩を遂げても、人類の争いの種は尽きないのである。若者たちの頑張りが人類の未来を切り開いてゆく、テンポの良い爽快なSFアクション。お薦め作品だ。

(象のロケット 映画・ビデオ部 並木)



 
posted by 象のロケット at 21:11| Comment(0) | TrackBack(5) | 超お薦め映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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