【監督】三池崇史 (妖怪大戦争、着信アリ、荒ぶる魂たち)
【出演者】
生田斗真 (脳男、僕等がいた、シーサイドモーテル)
堤真一 (地下鉄に乗って、フライ,ダディ,フライ、ALWAYS 三丁目の夕日、クライマーズ・ハイ)
山田孝之 (電車男、凶悪、手紙、イキガミ)
仲里依紗、岡村隆史、上地雄輔、吹越満
【あらすじ】交番勤務の巡査・菊川玲二は、正義感は人一倍強いが無鉄砲で始末書続き。 ある日、署長より突然クビを言い渡されるが、密かに潜入捜査官(通称モグラ)に任命される。 その任務は、武闘派暴力団組織・数寄矢会に潜入して合成麻薬MDMAの密売ルートを暴き、会長・轟周宝を逮捕すること。 闇カジノに潜り込んだ玲二は、数寄矢会傘下・阿湖義組の若頭クレイジーパピヨンこと日浦匡也に気に入られ、兄弟の契りを交わすが…。 アクション・コメディ。
原作:高橋のぼる『土竜の唄』(コミック) 脚本:宮藤官九郎 主題歌:関ジャニ∞『キング オブ 男!』
→『土竜の唄 潜入捜査官 REIJI』象のロケット
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画像(C)2014 フジテレビジョン 小学館 ジェイ・ストーム 東宝 OLM (c)高橋のぼる・小学館

警官の制服姿の玲二は、愛される(実は地域住民から迷惑がられている)交番のお巡りさんに見えなくもないが、厳格さのカケラもなく頼りなさそう。ところが、金髪に豹柄・金ラメのヤクザ系ファッションだと男振りが数ランクアップする。全身総金ラメスーツに負けないオーラを放つ男はそうそういない。ひょっとしたらヤクザが天職だったのかも。とにかく度胸だけはありそうだ。
数寄矢会で玲二の兄貴分となるクレイジーパピヨンこと日浦匡也(堤真一)は、ある時は笑わせ、ある時は泣かせ、ある時は「おおぉ〜!」と驚かせてくれる濃いキャラクター。パピヨン(蝶)柄の白いスーツを見ただけで、これは愛すべき人物だと思ってしまう。全身にパピヨンが飛び交っていても照れずにいられる男はそうそういない。脳天気だが、義を通す情に熱い男なのだ。


アクシデントの連続、ぶっ飛びアクションで飽きさせない。もう何が起ころうと気合いで受け止めるぜ「バッチ来〜い!」と、見ているこちらもすっかりハイテンションになってしまう。警察としてもヤクザとしても、どう見たってイカレた奴らが自らの職務を全うしてゆく爆笑バイオレンス・アクション。お薦め作品だ。
(象のロケット 映画・ビデオ部 並木)